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たかがフック、されどフック…細部に見るレクサス新型NXの剛性へのこだわり

「ボディ剛性が高いので走りがいいですね」─。このコラムをご覧いただいている読者の方は、こんなコメントを見聞きしたことがあるかもしれない。自動車に携わる評論家の試乗記には、たびたび「ボディ剛性」に関する指摘がなされるからだ。

新型レクサスNX(レクサス提供)
新型レクサスNX(レクサス提供)

開発陣の手腕が問われるボディ剛性

一般的には剛性の高いボディにしなやかな足回りの組み合わせが理想である。ボディ剛性とはプラットフォームやボディを中心にした骨格のことであり、クルマの性能を大きく左右する。一方でサスペンションを鍛え、柔軟にする。

一流のアスリートに置き換えると理解しやすい。ボディ剛性に相当するのは強靭な肉体だ。体幹を鍛える。ショックアブソーバやスプリングに該当するのは脚の筋肉だろう。サスペンションともいえる関節の可動域を柔軟にする。優れた成績を残すアスリートと考え方は酷似している。

だが、肝腎要なボディ剛性を鍛えるのは簡単ではない。鉄板を厚くし、パイプをジャングルジムのように張り巡らせ、鉄板と鉄板の溶接と接着を徹底すれば確かにボディ剛性は高まる。

だが、必要以上の重量増を招く。重くなれば、加速、旋回、停止の走りの性能が低下するばかりか、燃費を含めた環境性能が極端に悪化する。あるいは、コストの増大を招く。おのずとボディ剛性と車両重量ともそしてコストとの妥協点を探ることになる。もしくは、重量に影響しないポイントを探りあて、ボディ剛性を高めることが重要になってくる。そこに自動車開発陣のノウハウや経験が試されるのだ。


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