ラオスの首都ビエンチャンと中国国境を結ぶ「ラオス中国鉄道」が3日、開通した。ラオス初の長距離鉄道で、中国雲南省昆明につながる。事業費のほとんどが中国の投融資で賄われ、ラオスの対中依存が一層強まるのは必至。返済が滞り、中国に権益を渡す「債務のわな」に陥るとも懸念される。
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長距離鉄道はラオスの悲願で、貿易拡大などによる経済効果を期待する。中国にとっては巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で、将来的にタイとマレーシア、シンガポールまでを結ぶ計画もある。
ビエンチャンから中国国境ボーテンまでの総延長400キロ超の単線で、ビエンチャン―昆明は約千キロに及ぶ。
中国側が7割、ラオス側が3割出資した合弁会社が鉄道の建設と運営を担い、総工費は約59億ドル(約6700億円)。このうち約35億ドルは中国輸出入銀行からの借り入れ。(バンコク共同)