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森林大国の“眠れる資源”を活用して守る 「MTBの聖地」目指す山梨県の山村振興

長崎知事「山梨県をMTBの聖地に」

「山梨県をMTBの聖地に」─。この構想に強く共感しているのが、他ならぬ山梨県の長崎幸太郎知事だ。「森林空間の付加価値を向上させることで利用を促進し、山村地域の振興にもつなげていきたい」とし、そのためのツールとしてMTBに「大きな可能性を感じている」と期待を寄せる。そしてこのMTB活用のビジョンは、県が政策として打ち出す「自転車活用推進計画」にも明記されている。

長崎幸太郎知事(写真中央)を中心に県の関係者とMTBの活用について会談する弭間さん(画像右から3人目)(南アルプス山守人提供)
長崎幸太郎知事(写真中央)を中心に県の関係者とMTBの活用について会談する弭間さん(画像右から3人目)(南アルプス山守人提供)

実は就任前から県内の森林資源や自然環境にサイクルツーリズムのポテンシャルを感じていたというほど、自転車活用に思い入れのある長崎知事。MTBでの観光周遊や、林道や県内各地のコースをつないで走る「トレイル周遊ツーリズム」といった「サイクル王国やまなし」ならではのアイデアもあるといい、「新型コロナウイルス禍収束後は、自転車とともに世界から山梨に走りに来てもらえるような環境になれば」と“夢”を膨らませる。そのために、今後はエリアやコース設定、利用者の走行技術の習得、走行ルールの徹底など、安全を確保するための課題について検討を進める方針を打ち出している。

弭間さんが目指すゴールが、まさにその山道利用の安全性を確保するための制度づくりだ。「管理を業務委託できる仕組みができれば、地域のMTB愛好者が責任をもって管理し、その結果走れる場所が増える。ひいては登山道の維持管理にもつながる。その事例を山梨県から全国に発信したい」と意欲を語る。

活動を通じ、最近は愛好会のメンバーでこの地に移り住む若者も増えているという。「空き家が足りなくなってしまって、隣町の空き家を探しているところなんです」と話す弭間さんも、移住者の1人だ。

「地方創生には若い力を取り込める“楽しさ”が必要。お金を注ぎ込むだけならそれで終わってしまう。やりたいこと、楽しいことがあって初めて移住者が増え、地域活性が始まる。いま人口減少が最も深刻化しているのが山間部ならば、山の楽しみを増やせばいい。MTBにはそのポテンシャルがつまっている」─。


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