日産自動車は5日、市販車を改造したレーシングカーで競う自動車レース「スーパーGT」に令和4年から参戦する「ニッサン Z GT500」を富士スピードウェイ(静岡県小山町)で公開した。ベースとなる新型スポーツカー「Z」(日本名・フェアレディZ)を米国や日本などで来春以降発売する予定で、レースでの活躍を販売増加につなげたい考えだ。
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スーパーGTは国内最高峰のレースの一つとされている。公開した車は、エンジンが500馬力程度のレーシングカーで争う「GT500クラス」に出走する。Zの投入は15年ぶりで、スポーツカー「GT―R」をベースとした車から切り替える。ZはGT―Rより車体が流線形に近く、空力面で利点があるという。
アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は富士スピードウェイで記者会見し「レースで培った技術を安全性などで車づくりに生かしていきたい」と語った。