経団連、賃上げ目標見送り 好業績企業にはベア促す令和4年春闘、経営側指針

    経団連は6日、会長・副会長会議を開き、令和4年春闘の経営側の交渉方針となる「経営労働政策特別委員会(経労委)報告」の骨子案を協議した。岸田文雄首相が期待を表明した3%超の賃金引き上げには一律の対応を見送り、賃上げに関する数字目標も設けない。一方、好業績の企業には基本給を底上げするベースアップ(ベア)を含めた賃上げを促す。

    記者会見する経団連の十倉雅和会長=6日午後、東京都千代田区
    記者会見する経団連の十倉雅和会長=6日午後、東京都千代田区

    骨子案では、労使協議は「業種横並びや一律的な検討ではなく」、各企業の実情に合わせるべきだと主張。収益が増大した企業は「昇給に加え、ベア実施を含めた『新しい資本主義』の起動にふさわしい賃金引き上げが望まれる」とした。

    経団連の十倉雅和会長は6日の定例会見で、春闘方針について「(コロナ禍で)業績にばらつきがあり、数字(目標)を出すことで乱暴な議論になる」と述べた。


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