ジャワ島噴火、死者22人に インドネシア、27人不明

    インドネシア・ジャワ島東部のスメル山で4日起きた噴火で、国家災害対策庁は6日、少なくとも22人が死亡し、27人が行方不明だと明らかにした。避難者は約2千人で被災家屋は少なくとも約3千軒に上った。56人がやけどなどで重軽傷を負った。

    ジャワ島東部の村で5日、火山灰に埋まったトラック(ロイター)
    ジャワ島東部の村で5日、火山灰に埋まったトラック(ロイター)

    同庁や火山地質災害対策局によると、火砕流は山頂付近の火口から最長4キロ先まで到達、広範囲に広がり、多数の樹木が枯れている。堆積物に埋まったままの住民がいるとみられ、救助当局がヘリや重機を使い、不明者の捜索を急いでいる。

    噴火活動は6日も続いており、当局は山頂から方角によって1~5キロ以内の立ち入りを禁止した。

    住民の女性は避難所で地元テレビに「(噴火時に火山灰で)何も見えなくなり、生きているのか死んでいるのかも分からなかった。家族のうち2人が遺体で見つかり、6人の行方が分からない。自宅もなくなった」と涙ぐみながら話した。(共同)


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