福岡海上保安部は7日、福岡市東区の博多港を出た直後に防波堤に乗り上げたパナマ船籍の貨物船「LADY ROSEMARY」(9576トン、全長143メートル)の撤去作業を行った。貨物船の船尾側にロープを取り付け、作業船がゆっくりと後方へ移動させた。
貨物船は11月28日夜、神戸港に向かっている際に乗り上げた。日本人とフィリピン人の乗員計22人がいたが、けがはなかった。船首から重油が流出しており、保安部は撤去時に拡散するのを防ぐため、タンク内の重油を回収していた。
保安部によると、事故当時の視界は良好で、船の計器類などに故障は見つかっていない。保安部は日本人の船長から話を聞き、業務上過失往来危険容疑で調べている。