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コロナ禍の「資格取得人気」が映す世相 雇用・景気への不安を反映か

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6割の人が新しい仕事や転職などに役立つ資格の必要性を感じていることが7日、通信講座の「ユーキャン」の調査で分かった。景気の状況に不安を覚え、資格取得の重要性を感じている人が増えていることが浮き彫りとなった。IT関連や金融の知識が身につく国家資格が人気を集めているという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6割の人が新しい仕事や転職などに役立つ資格の必要性を感じていることが分かった(Getty Images)※画像はイメージです
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6割の人が新しい仕事や転職などに役立つ資格の必要性を感じていることが分かった(Getty Images)※画像はイメージです

コロナ禍で“武器”になる資格は…

コロナ禍で資格取得を目指す人は増え、ユーキャンではコロナ禍以前と比べ受講生が1.5倍に。20 代以下の受講者が最も増えているという。大学ではリモート授業が続いたほか、緊急事態宣言が発令され外出自粛が求められた影響で、若い世代を中心に、感染拡大で増えた「おうち時間」を資格取得に充てようと考える人が少なくないようだ。また、「おうち時間」の増加で家事代行サービスの需要も拡大。家庭内の家事にも役立つ「整理収納アドバイザー」という資格は2.7 倍と大きく伸びたという。

「収入が不安定になっている人が増えている中、資格は履歴書にも書ける分かりやすい武器。先行きが不透明なこの時代、分かりやすいゴールとして設定できる資格取得を目指す人が増えているのではないか」。ユーキャンの担当者はこう分析する。

同社が今年11月、10~50代の男女591人を対象に行った意識調査によると、33.3%の人が「元々資格を取りたいと思っていたが、さらに必要性を感じるようになった」と回答。一方で、これまで資格取得に関心がなかった人も、26.7%の人がコロナ禍で「取得の必要性を感じるようになった」と答えた。

コロナ禍でリモートワークや、デジタルトランスフォーメーション(DX)化が一気に浸透したことも資格の人気に反映されている。IT 知識が身につく国家資格「ITパスポート」と、エクセルやワードのスキルが身につく「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」(MOS)の受講者はコロナ禍前より2倍に増加した。

簿記や「ファイナンシャルプランナー」(FP)といった金融関連の資格も人気で、簿記 3 級の受講者は 1.5 倍になった。FPの受講者も1.3 倍と伸長。同社の担当者は「コロナ禍の金銭的な不安を、お金の勉強をすることで取り除きたいという狙いもあるのでは」との見方を示す。

感染第6波も懸念され、コロナ禍の収束はまだ見通せない。同社は「先が見えづらい不安な状態が続く時代だからこそ、資格取得やスキルアップへの関心は今後も続いていくことが予想される」とみている。



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