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市街地から2キロ想定の富士山噴火訓練 まずは溶岩流からの水平避難

富士山の噴火ハザードマップ改定を受けた初の大規模実働避難訓練が11月27日、山梨県や富士吉田市、山中湖村などで実施された。改定ハザードマップでは噴火口ごとの溶岩流到達エリアが設定されているため、新しい避難経路が想定される。訓練によって交通渋滞などさらなる対策の必要性が浮き彫りになった。

下吉田第二小に続々と入っていく避難訓練参加者を乗せた車両=11月27日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)
下吉田第二小に続々と入っていく避難訓練参加者を乗せた車両=11月27日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)

午前8時50分ごろ、富士吉田市の防災無線のスピーカーが噴火警戒レベルの「避難準備」を伝え、訓練が始まった。消防団員や自主防災会のメンバーが支援し、地域の高齢者らを自動車に乗せ、下吉田第二小学校の校庭に続々と入っていく。新型コロナを想定し、防護服の富士吉田市職員が避難者を検温し、その後体育館の受付で登録していく。体育館には家族ごとに入れる避難用テントが数十張用意されている。

9時半過ぎに「噴火発生」の訓練となり、住民役の職員が同小学校から自衛隊の車両や民間のバスに乗り込み、富士河口湖町や山中湖村へと2段階目の避難を続けた。

下吉田第二小の体育館に入り登録する避難訓練参加者。奥には避難用テントが並ぶ=11月27日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)
下吉田第二小の体育館に入り登録する避難訓練参加者。奥には避難用テントが並ぶ=11月27日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)

改定ハザードマップに沿い

これまでの訓練は、特定の地点で噴火したという想定でなく、漠然とした富士山噴火とその避難だった。それに対し今回は、改定ハザードマップをもとに加えられた「雁ノ穴(がんのあな)」噴火を想定して行われた。富士吉田の市街地からわずか2キロ弱で、東富士五湖道路まで約700メートル、国道138号まで1・5キロない距離感の地点。改定ハザードマップで最も市街地に近い想定噴火口だ。

通常の溶岩流は時速3キロ程度で人の歩く早さより若干遅い。そのため溶岩流の流れる方向を見定めれば、巻き込まれるリスクは少ない。溶岩流は高い地点から道路や川など低いところを通って流れていく。雁ノ穴噴火のハザードマップではほぼ北に向かって流れ出すが、その幅は1キロ前後と想定されている。


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