緊急事態宣言が解除され、ようやく経済活動が動き始めましたが、気づけば今年ももうあとわずか。年末が近づくと決まって話題になるのはふるさと納税の駆け込み活用です。1年間時間があったにもかかわらず活用しておらず、年末調整の頃になると気づいて「使わなければソンだ」と慌ててポータルサイトをチェックする人は毎年多いようです。
ところが、年末近くになると欲しい返礼品が品切れだったり、まだ収入が少ない人には選択肢が少なかったり、納得した自治体選び(返礼品選び?)ができないことも多々あります。そんなときは無理に望まない返礼品を選ぶより、納得して活用できるワザを使いましょう。
納得できる返礼品選びはこまめなリサーチが必須
今や老若男女問わず人気のふるさと納税は、寄附金控除を使って税金を安くできる制度です。なお、ふるさと納税のしくみは当連載の記事「ふるさと納税の本当の魅力は『意思表示』」で図示されていますのでご参照ください。
2,000円の自己負担により、全国の自治体が用意しているさまざまな返礼品をもらえるのは魅力ですよね。自治体側も知名度アップのため、地元の名産品をラインアップしています。市区町村レベルで寄附できるので、筆者自身、ふるさと納税によって知った自治体もあります。
返礼品の人気ランキングは、ふるさと納税ポータルサイトで月間や週間、急上昇したものなどランキングされているので参考にすると良いでしょう。
返礼品は定番のもののほか、期間やキャンペーン有無などオトクなものもあるので、こまめ(できれば季節ごと)にチェックすると納得の返礼品選びができます。
「いま欲しい返礼品がない」そんな人にはポイント制のふるさと納税
肉、果物、魚介などは通年上位を占めていますが、欲しい返礼品が常に「在庫あり」とは限りません。たとえば果物は季節感が強いので季節ごとに入れ替わってきます。また返礼品によっては数量限定のものや、多く用意されていても人気があるため年末近くになると品切れになってしまい、悔しい思いをすることもあります。
年初から計画的に寄附プランを検討している気合い十分な人もいますが、普段仕事に追われていると、頻繁にポータルサイトをチェックしているわけではないですし、1年あると思うとつい後回しになりがちですよね。
「所得控除は使いたい。でも欲しい返礼品が見つからない」。このような場合は、ポイント制ふるさと納税を利用してはいかがでしょう。ポイント制ふるさと納税とは、寄附して返礼品をもらうのではなく、自治体ごとに使えるポイントが付与されるものです。