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【ロンドンの甃】政府の対応手本にならぬ

英政府が11月30日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染対策で南部イングランドの公共交通機関や店舗内でのマスク着用義務を再導入してから1週間余りがたった。バスや電車に乗ると、マスクを着用していない乗客が数人は必ずいる。マスクをした乗客と非着用の乗客が和やかに軽口をたたく様子を見て緊張感のなさに驚くことも少なくない。

ジョンソン英首相=ロンドン(ロイター=共同)
ジョンソン英首相=ロンドン(ロイター=共同)

イングランドでは7月中旬から約4カ月間にわたり行動規制をほぼ撤廃したため、自由を味わった市民の多くが行動規制の復活に慣れていないようだ。ロンドンの友人も「出かけるときマスクを忘れてしまう。慌ててハンカチで口元を覆っているよ」と苦笑した。

オミクロン株の市中感染が英国で確認されたにもかかわらず、感染対策に無防備な人が目立つのは、市民から「お粗末」と批判される政府の対応が影響しているのかもしれない。

英BBC放送などは最近、同居人以外との屋内での集まりが制限されていた昨年12月中旬に英首相官邸でクリスマスパーティーが開かれた疑惑を連日報道。感染対策で人との接触をどこまで避けるべきかの議論をめぐり、複数の閣僚が異なる見解を表明するなど対応もちぐはぐだ。政府は「いい加減」ぶりを正すところから始める必要がありそうだ。(板東和正)


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