フロリダ並みのキラキラ感! いま、人知れず千葉が熱い

    ショッピング、サーフィン、ゴルフ、ドライビングエクスペリエンス

    そして千葉県は世界的に見ても、海のレジャーの好適地ぶりはオリンピックのサーフィン会場が千葉県一宮町東浪見の釣ヶ崎海岸であったことからも明らかですし、ゴルフ場の集積度においては間違いなく世界有数のエリアと言えます。

    そんな物心に余裕ある人達のトレンドに最も敏感なのは高級車メーカーやディーラーで、ポルシェは日本初の「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」を木更津に10月オープンさせ、フェラーリ、ベントレーなどを販売するコーンズは会員制で南房総市に「THE MAGARIGAWA CLUB」を建設中です。両方、本格的なサーキットを備え、公道ではもはや性能の一端さえ試すことも難しいハイエンドカーのスポーツ走行を存分に楽しめる施設です。

    木更津には「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」がオープン(プレスリリースより)
    木更津には「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」がオープン(プレスリリースより)

    まして商業施設のニューオープンは、三井アウトレットパークですでに有名な木更津を中心に2023年開業予定の木更津ゲートウェイ・ヴィレッジなど目白押し。要はアクアラインを渡ったエリアを起爆剤に千葉県はなかなかの盛り上がりを見せているということなのです。

    それにしても夏休み期間中などアクアライン渋滞は年々激しさを増していますが、人気の証ではあると言え、解決方法はないものでしょうか。あるいは自動運転技術の進化と普及を見こせば、もはやダラダラ渋滞上等となるのでしょうか。

    となれば、今後は欧米型のリゾートなど宿泊型の施設の充実も期待したいところです。すでにオークラアカデミアパークなどハワイのハレクラニと見紛うような施設もありますが、日本でのリゾート経営は余暇に対する価値観やライフスタイルの違いなどもあって欧米のように簡単でないこともまた事実です。しかしながらニセコを欧米人が再発見したように、これだけのポテンシャルがあればかつてのイメージをはるかに凌駕する魅力的な場所として千葉県自体のブランドアップ余地は大きいと感じるのです。

    「都道府県魅力度ランキング」では21位から12位へ人知れずジャンプアップしている千葉県ですが、まだまだそのポテンシャルから言えば魅力が伝わり切っているとは言えないように思います。

    【“逆引き”が面白い 「都道府県魅力度ランキング」の楽しみ方】


    フロリダ並みのキラキラ感

    例えば、同じくディズニーのフラッグシップ施設を有し、海を臨むきらびやかな半島の陽光とゴルフ場などレジャー施設に恵まれ、ドバイなどと並んで世界の富裕層に人気の「フロリダ」などと重ねてアピールするのも面白いように思います。もちろん今や海外に憧れる時代でもありませんが、全米、世界的人気の「フロリダ」と「千葉県」、魅力において勝るとも劣らないというメッセージは、一昔前のさえないだけの「千葉」の印象しか持たない方々にも分かりやすいメッセージになるように思うのです。

    振り返ればチバリーヒルズと呼ばれたバブル期の開発含め、そんな千葉県のポテンシャルに着目した試みは過去にも散発的になされてきたわけですが、結局長続きはしませんでした。でも今や、インフラを含めてようやく期が熟したのではないでしょうか。

    どこまでも明るい陽光と海からのキラキラとした照り返し、海上に停留する大型船舶、その上をゆったりと滑空する海鳥。羽田空港から離陸する飛行機の雄大な機影。アクアラインを渡るときいつもながらの高揚感の中、あらためて日本には再発見したくなる豊かさが溢れていることに感謝してしまうのでした。


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