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【現場の風】三井物産ベーシックマテリアルズ本部オレフィン・クロールアルカリ事業部塩事業室長 龍泉鉄さん(45) 世界遺産の地が育む塩をブランド化

――天日塩の海外生産を行っている

「完全子会社を通じ、オーストラリア西部に2つの塩田を保有している。このうちシャークベイ塩田には昭和47年に初めて参画した。年間生産量は2カ所合計で約400万トンで、約3分の1を日本、それ以外を東アジアや東南アジアへ輸出している」

――事業を手掛ける背景は

「日本は四方を海に囲まれているが、実は塩資源が枯渇している。国内需要は約800万トンある。内訳は化学品用が約600万トン、食用は約100万トン、融雪剤用が約100万トン。これに対し、日本で作られているのは約100万トンしかない。土地が狭く、大規模な塩田がないからだ」

――環境にやさしい点を売りにしている

「世界遺産にもなっている土地のきれいな海水を原料に使っている。また、海水は潮の満ち引きや土地の高低差を利用して塩田に引き込んでいるほか、37面の池を2~3年かけてゆっくり移動させることで濃縮している。このためエネルギーの使用が少なく、二酸化炭素(CO2)排出量が非常に少ない」

――食用の需要開拓に熱心だ

「7月に新ブランド『シャークベイソルト』を立ち上げ、瓶入りの食卓塩『THE SHARKBAY SALT』をオンラインや一部店舗で販売開始した。どんな料理にも合うまろやかな味が特徴だ。世界遺産の土地で作られた塩のブランドポテンシャルは高い。食用の販売拡大に期待したい」

りゅうせん・てつ 京大法卒。平成12年三井物産入社。主に基礎化学品事業に従事。米ヒューストン駐在などを経て、令和2年9月から現職。大阪府出身。


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