【北京=三塚聖平】中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光(ば・ぎょうこう)報道官は15日の記者会見で、安倍晋三元首相が台湾の国際機関への参加支持を表明したことに対し「台湾は中国の一部であり、日本の一部ではない」と反発した。安倍氏が台湾問題に関して積極的な発言を行っていることに中国側はいらだちを強めている。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/5SOBDITOJJNVZGCQGYJVTP6S5M.jpg)
中国メディアによると、馬氏は「日本の右翼政治屋に厳正に告げる」として「軍国主義の衣鉢を継いで中国の主権や領土を破壊すると妄想し、勝手気ままに『台湾独立』勢力を支持するのならば、それは見込み違いだ」と牽制(けんせい)した。
今月上旬には安倍氏が「台湾有事は日本有事だ」などと発言したことに対し、中国外務省が垂秀夫駐中国日本大使を呼び出して厳正な申し入れを行った。垂氏は「中国側の一方的な主張については受け入れられない」と反論している。