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元受付嬢CEO、プライベートを語る 実は出産していた

振り返ってみても、私は幼少期から今に至っても、「性別」を軸に生きてきませんでした。人生におけるさまざまな意思決定のシーンで「女性だからこうしよう」といった決め方は一度もしてきませんでした。

36歳で出産し、娘はまもなく4歳になります(画像はイメージです/Getty Images)
36歳で出産し、娘はまもなく4歳になります(画像はイメージです/Getty Images)

何かの意思決定をする上で「女性だから」「男性だから」は必要ないと思っていますし、それを他人に強要することはしたくないと思っています。

しかし、出産は女性にしかできない役割です。そして女性にとって人生の一大イベントでもあります。

出産や子育てを経験して新たに気づけたことや、改めて大切にしたいことなどを認識することができたと思っています。

親になり、経営者としての目線にも変化が

出産以来、仕事に割ける時間やオフィスに居られる時間はもちろん減りました。けれども、出産を通じて、非常に視野が広がったように思います。

「会社をもっと成長させて、従業員のみんなが子供を育てながらも働ける環境を整えていきたい」

「自分たちが社会から受けていた恩恵を、しっかり返しながら、自分の子供たちに循環させる仕組みを作っていかなければいけない」

これは、長く茨の道を歩む経営者として、非常に強い“武器”を手に入れたような感覚にも近いです。

目の前の事を解決するだけでなく、もっと俯瞰的に会社や事業を見ることができ、ひいては社会全体のことも考えられるようになったからです。

女性だから、母親だから、という理由で諦めない

そして出産を経て改めて大切にしたいと思った事。それは「女性として生きること」です。少し話が矛盾しているように思われるかもしれません。「性別を軸に生きてこなかった」とお伝えしておきながら、女性として生きることを大切にしたいなんて。

とても説明が難しいのですが、私は女性として生まれてきたことを否定しているわけではありません。何かの意思決定をする際に「女性だから諦める」という選択をしてこなかっただけです。

女性として生まれ、メイクをする・おしゃれをする、といった行為は大好きなわけです。せっかく女性として生まれたわけなので、女性として楽しめることは謳歌したいタイプです。だから、受付嬢という、一般的には女性しか就くできない仕事を選んだのだと思います。

母親になると、「女性でいること」を後回しにしがちになるという話をよく耳にします。1年は365日、1日は24時間。人々に与えられる時間は平等です。しかし、その限られた時間に中に「母親」というまあまあ大きな役割が入ってくると、女性の顔を諦めなくてはいけないのではないかという気持ちになる気がします。世の中の女性は、みんなたくさんの「顔」を使い分けているわけです。

特に私は会社を創業して間もないタイミングで妊娠・出産したため、「経営者の顔」は絶対になくせません。その上、母親という役目、妻という役目、娘という役目…と自分のことよりも優先的に対応しなくてはいけないことが続くと、女性としての顔をなくしがちです。

でも、自分が心身ともに、健全にバランスを保つには、「女性としての顔」をしっかり持つことなんだと思いました。私にとってはそれが受付嬢の時から習慣化している「身支度をきちんとすること」や、「女性らしい格好をすること」だったわけです。

日々時間がない、忙しい、自分のことより子供のことを優先しなければいけない時もありますが、ずーっとそうである必要はないと思います。長い人生、いろんな顔を持ち続けなければいけないわけなので、自分なりに大切にすべきことを出産というイベントを通じて改めて知ることができました。

もし妊娠した時に起業していなかったら…

最後に、今でもよく考えることを書きたいと思います。

妊娠した時に「もし、起業しておらず、受付嬢のままだったらどうだったんだろう?」という話です。


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