セフレ、キスフレ、ソフレ…「友達」という表現で歪む人間関係を考える

今年もあと約2週間だ。オミクロン株の脅威などがありつつも、国内のコロナ新規感染者はだいぶ落ち着いてきた。とはいえ、今年もコロナと闘い続けた1年ではあった。年末年始は忘年会・新年会、さらにはクリスマスカードや年賀状のやりとりなど、人とのつながりについて考える季節である。この季節に、人間関係について考えよう。

※画像はイメージです(Getty Images)
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「友人関係」とはエゴではないか?

先日、千葉商科大学国際教養学部の教え子たちと「シン・ツナガリ論〜友達、恋人、何それ?〜」というイベントを開催した。

コロナ時代の大学生の人間関係を考えるトークイベントだ。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表の清田隆之さん、エッセイ『生きづらさにまみれて』(晶文社)を発表した姫野桂さん、学生代表と私で語り合った。事前に70通を超える質問が寄せられ、当日もリアルタイムで多数の質問をいただき盛り上がりを見せた。

このトークを通じて、私が痛感したのは友人関係というのは「エゴ」によって成り立っていないかというものだ。青春トークの鉄板ネタ「男女間の友情は成立するか」という疑問について、この日も盛り上がりを見せた。

これに対する参加者からのコメントが実に秀逸だった。男女間の友情というが、そもそも「同性間の友情」は成立していると言えるのか? というツッコミだった。私はこれを問われたとき、思わず膝を乱打してしまった。

男女間の友情は、恋愛に発展する可能性や温度差が論点になる。こういう話をすると「私には異性の友達がたくさんいて、親しく交流しながらも適切な距離をとっています」という自分語りがどこからともなく聞こえてきそうだが、見方を変えれば、これは「2人が同性同士なら友達になりえる」という前提で語られている。そしてその場合、恋愛関係に発展しうるという可能性がほぼ語られないのである。このテーマ自体が実は、人間関係の多様性を論じていそうで、その実態についてかなり無頓着だったと猛省した次第である。

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