新築建物、30年に排出ゼロ EU、ガス削減目標向け

    欧州連合(EU)欧州委員会は15日発表した温室効果ガス削減に向けた新たな包括的環境政策に、2030年までに全ての新築建物の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることなどを柱とする対策案を盛り込んだ。

    EUは30年に温室効果ガスの排出を1990年比で55%減らす目標を掲げており、今回は実現に向けた具体的な対策案の第2弾となる。導入に向け、EU加盟国や欧州議会で今後議論する。

    シムソン欧州委員(エネルギー)は声明で「建物はわれわれが消費するエネルギーの40%、温室効果ガス排出量の36%を占めている」と指摘し、建物の排出量削減が目標達成に重要な位置を占めるとの認識を示した。古い建物についても改修を急ぐ必要があるとした。(共同)


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