トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会は17日、令和4年春闘の統一要求で、賃金を底上げするベースアップ(ベア)に相当する「改善分」の具体的な金額を掲げない方針を明らかにした。ベア自体は求める。金額を示さずにベアを要求するのは2年連続。ベア要求は9年連続となる。
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脱炭素に向けた電動化や自動運転への対応が迫られる中、グループ各社の経営環境の違いが大きくなっており、加盟労組が主体的に検討するのが望ましいと判断した。年間一時金(ボーナス)の要求は3年春闘と同じく5カ月以上とする方向だ。
17日に加盟労組の代表者を集めた会議を開き、方針案を議論した。来年1月の中央委員会で正式に決定する見通し。