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メモが「ただのゴミ」になる人と「アイデアの宝庫」になる人の決定的な違い

日頃のメモをアウトプットに結びつけるには、どうすればいいのか。作家のズンク・アーレンスさんは「ただメモをするだけでは役に立たない。ドイツの天才社会学者ニクラス・ルーマンが発明した『ツェッテルカステン』というメモのとり方が参考になる」という--。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/seb_ra
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/seb_ra

※本稿は、ズンク・アーレンス著、二木夢子訳『TAKE NOTES! メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』(日経BP)の一部を再編集したものです。

■すべての事柄をメモしても意味がない

ドイツの天才社会学者ニクラス・ルーマンが発明したメモ術「ツェッテルカステン」。この方法でメモを取っていると、おのずとオリジナルなアウトプットができるようになります。しかし、正しく実践しないとうまくいきません。

アウトプットにつながらないおもな理由のひとつが、「走り書きのメモ」と「永久保存版」のメモを混同することです。

ありがちな失敗を犯しているのが、多くのまじめな人々です。ある友人は、出会ったあらゆるアイデア、興味ある知見、言葉を、ひとつ残らず書き留めています。常にノートを持ち歩き、会話中にもしょっちゅうメモをとっています。

メリットはもちろん、失われるアイデアがひとつもないということです。

しかし、デメリットもまた深刻です。すべてのメモを「永久保存版」カテゴリーのように扱っているため、メモが蓄積されて文章という結果を出すことは永遠にありません。

せっかくすぐれたアイデアを集めても、さして重要ではないメモに埋もれてしまうと見つけにくくなります。そのうえ、情報が完全な時系列順に並んでいては、生産的な意味でアイデアを発見したり、結びつけたり、並べ替えたりすることにはまったく役に立ちません。

その友人が、すばらしいアイデアの詰まったノートで本棚が埋まっているにもかかわらず、本の1冊も出版できていないのは驚きでもなんでもありません。

■テーマごとにメモを集めるのも無意味

2番目のありがちな失敗は、特定のプロジェクトに関連するメモだけを集めるというものです。こちらの方法は、一見して理にかなっていそうです。

しかし、プロジェクトが終わると毎回最初からやり直しになり、見込みのありそうな他の思考の流れが断ち切られてしまうというデメリットがあります。つまり、プロジェクトの進行中に見つけたこと、考えたこと、出会ったことがすべて失われてしまいます。

だからといって、新しいプロジェクトになる見込みのあるおもしろそうな事案に出会うごとに新しいフォルダーを開いていたら、まもなく圧倒的な量の未完成プロジェクトが残ってしまうでしょう。それをすべて管理しなければいけないとなると、話は違ってきます。

最も重要なのは、アイデアを永久に保存するための貯蔵庫がなければ、大きなアイデアを長い時間をかけて発展させることができなくなることです。卓越したアイデアには、フォルダーごとにしまうという方法は小さすぎるのです。


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