習氏、米国への同調牽制 ショルツ独首相と電話会談

    中国の習近平国家主席=北京(新華社=共同)
    中国の習近平国家主席=北京(新華社=共同)

    新華社電によると、中国の習近平国家主席は21日、ドイツのショルツ首相と電話会談し「(双方で)覇権的な行為や冷戦思考に断固反対するべきだ」と訴え、中国への圧力を強める米国にドイツが同調しないよう牽制(けんせい)した。

    8日に発足したショルツ新政権は、専制主義への懸念を背景に中国に厳格な姿勢で臨むと表明している。習氏は、人権問題などを巡り米国と欧州の連携が強まる中、対中関係を重視することがドイツの発展のためにもなると訴えた。

    「両国関係の発展は世界の平和と安定に有利に働く」とも指摘し、経済分野での協力強化も呼び掛けた。「相手の発展を自国のチャンスと見なすべきだ」と述べ、エネルギーや環境、デジタル経済、貿易などでの連携に期待感を示した。(共同)


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