大事なプレゼン5分前の“逃亡劇” 仕事でテンパった仲間にはこう対処せよ!

ここでA氏はそんな私を見て、「ちょっとさB、キミが一人で説明してくれ。資料はもう昨日中川さんから送ってきてもらってるし、説明は聞いているから大丈夫だろ? ちょっとオレはデニーズで中川さんと酒飲んでくる。今はプレゼンできる状況ではない!」と言いました。

するとB氏は錯乱した私となだめるA氏を見てすべてを察したのか、「分かりました」と言い、プレゼンが終わった後デニーズに来ると言いました。

A氏の完璧なフォローで復活

デニーズではビールを頼み、A氏は「中川さん、大丈夫大丈夫。Bがあとはちゃんとやってくれるから。中川さんが作ってくれた資料は完璧だから、Bでも説明できるよ! でもって、この仕事は中川さんしかできない!」とおだててくれます。

すると私も「そうですよね! こんな仕事、オレしかできませんよね。ガハハハハ!」と気が大きくなってしまいました。そしてビールをガンガン飲み、1時間後に無事プレゼンを終えたB氏が「バッチリです」と言い、今度は3人で祝杯を上げました。

大事な場面でテンパり過ぎてしまう人がいたら、まずはその代わりができる人に任せること。そして、テンパってしまった人をとにかくなだめ、その場から去らせることが大事です。もう精神状態が錯乱してしまったら、まともなパフォーマンスなど到底発揮できませんから。あとはいかにA氏が私にしてくれたように自信を高めてあげるか、という「話法」が大事になってきます。今後、私も同様の状況になった仕事相手がいたら、A氏のように振る舞うつもりです。

あと、この時分かったのは「絶対にいなくてはいけない人」なんてものは滅多にいない、ということです。そりゃあ大企業の社長が部長クラスの人に「巨額買収に関する最終GOを出す会議に代わりに出ろ」なんていうのはあり得ないですが、オウンドメディア運営の話であれば、私でなくても「別のよく分かっている人」でなんとかなります。

そして、ちょっとこっぱずかしいのですが、この時思ったのは「仕事仲間っていいな」ということです。

【ビジネストラブル撃退道】は中川淳一郎さんが、職場の人間関係や取引先、出張時などあらゆるビジネスシーンで想定される様々なトラブルの正しい解決法を、ときにユーモアを交えながら伝授するコラムです。更新は原則第4水曜日。アーカイブはこちら

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