尾身会長が警戒呼びかけ「市中感染で急速拡大も」

    政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は23日の記者会見で、22日に初めて国内での市中感染が報告された新型コロナのオミクロン株について「国内では面的広がりは考えにくいが、複数のスポット(地点)で既に感染が始まっている」との見解を示し、「市中感染が始まると急速に感染拡大する可能性がある」と述べた。

    記者会見でオミクロン株に関する見解を述べた、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長=23日午後、東京・永田町
    記者会見でオミクロン株に関する見解を述べた、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長=23日午後、東京・永田町

    尾身氏は「年末年始は1年のうちで最も感染が拡大しやすい時期」と指摘し、オミクロン株の動向を踏まえ、帰省や旅行は慎重に検討するよう呼びかけた。

    政府の水際対策に関しては「世界的なレベルから見ても強力な体制をとっている」と評価する一方、「水際対策は維持しながら、軸足は地域の感染の方に移していくべきだ」と語った。

    また、国内の人流が増加傾向にあり、接触の機会も増えるとして「感染がある程度拡大することは覚悟しておいた方がいい」と説明。「感染状況によっては強い対策を早めに打つことが必須だ」と強調した。


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