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「お元気で」「またお会いできる日を」同級生や静養先、再会待ち望む

米寿を迎えた上皇さまは昨年3月に仙洞仮御所に入居して以降、上皇后さまとともに新型コロナウイルス禍に配慮し、地方の御用邸での静養や友人らとの面会も控えられてきた。「お二人で末永く、お元気で」「またお会いできる日を」-。同級生やご静養先で交流を重ねてきた関係者は、上皇ご夫妻との温かな時間に思いをはせながら、再会の日を待ち望んでいる。

葉山御用邸近くの海岸を散策され、地元住民らと言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=平成31年1月21日午後、神奈川県葉山町(宮川浩和撮影)
葉山御用邸近くの海岸を散策され、地元住民らと言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=平成31年1月21日午後、神奈川県葉山町(宮川浩和撮影)

学生時代をご回想

「卓球はまだやるの?」

昨年1月、都内で行われた学習院の同窓会。上皇さまは初等科からの同級生、田実英一さん(88)の前で、学生時代を楽しそうに回想された。田実さんと卓球のチームを組み、学内の大会で優勝したことや、将棋やトランプに興じた思い出を振り返り「こんなこともあったね、と懐かしまれていた」(田実さん)。

田実さんら初等科の同級生は先の大戦で、上皇さまとともに栃木県日光市への疎開も経験している。終戦後、東京へ戻る列車から初めて目にした空襲を受けた市街地の光景は、同級生らの目に焼き付いている。「楽しい席で話題にすることはあまりないが、言葉にしなくても、そうした体験を共有している同級生は特別な存在。機会があれば、上皇さまにもまたお会いしたい」。田実さんはそう願っている。

ご夫妻は「心の支え」

葉山御用邸(神奈川県葉山町)の前で、60年以上続く薬局を営む横島和子さん(75)は、たびたび上皇ご夫妻の「お心遣い」に触れてきた。店内には、昭和の頃からのご夫妻と町民の触れ合いの写真が並ぶ。

平成29年、長く店を切り盛りしてきた横島さんの母、岩田ハナさんが91歳で亡くなったときには、静養中だったご夫妻がお悔やみに訪れ、店内に飾られていたハナさんの写真に黙礼された。横島さんは「町民一人一人のことを、細やかに記憶されている。お元気で、またいらしていただきたい」と待ちわびる。

「葉山の人たちにとって、上皇ご夫妻は心の支え」。20年以上前から、ご静養中のご夫妻を自宅に招き、手料理でもてなしてきた同町の詩人、堀口すみれ子さん(76)も、ご夫妻との「特別な、幸せな時間」に思いをはせる。

上皇さまの譲位直前の31年1月。堀口さんはご夫妻のご結婚60周年のお祝いに、「祈りの花束」という詩を贈った。いつものように食事を囲んだ後、ご夫妻との共通の友人で、同町に住む音楽家の夫妻がピアノと歌で披露すると、上皇さまは上皇后さまと「にっこりと顔を見合わせられた」(堀口さん)。やがて堀口さんの子供たちも加わって合唱が始まり、和やかな時間が流れた。

「上皇さまは、上皇后さまをとても大切に思われている。上皇后さまは、上皇さまをとても尊敬されている」。同じように髪の白くなっていくご夫妻のお姿に、堀口さんは「時の流れの中にも、お二人にしか分からない思い、ご苦労があったのではないか。何よりも、ご健康に過ごしていただきたい」と気遣った。

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