三菱重工業は23日午前0時32分、英国の衛星通信サービス大手インマルサットの通信衛星を載せたH2Aロケット45号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射した。約26分後に予定の軌道に投入され、衛星の打ち上げは成功した。本来は22日午後11時33分の予定だったが、機体の確認作業で約1時間遅らせた。問題はなかったという。
平成17年の7号機から39回連続での成功。インマルサットの衛星としては最大で、通信サービスの利便性向上を見込んでいる。 45号機は直径4メートル、全長53メートル。衛星が重いため、ロケットの上昇を助ける固体ロケットブースターを4本に増やして能力をアップさせた。
三菱重工によると、H2Aの海外からの打ち上げ受注は5件目。英国のほか韓国やカナダ、アラブ首長国連邦(UAE)からも受注している。
三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、本年度中にH2Aの後継となるH3ロケットの1号機を打ち上げるとしている。