• 日経平均26422.05248.07
  • ドル円144.75144.76

令和4年度予算、万博準備を本格化 6G視野

政府の令和4年度予算案では、7年に開催される大阪・関西万博の会場設計や工事、日本政府館などパビリオン設計の予算として36・8億円が割り当てられた。3年度の予算(28・7億円)から大幅増となり、開幕への準備が本格化する。4年度には人工島、夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場建設地に敷設される通信インフラ網の詳細設計と工事が開始され、第5世代(5G)移動通信システムの次世代規格「6G」の整備を念頭に置いた設計が進められる。予算案には、大阪市を南北に走る新線「なにわ筋線」の整備費なども盛り込まれた。

政府関係者は万博予算について「4年度は設計に重点が置かれているが、建設作業が本格化する次年度以降はさらに増額されていく」と語った。通信網や園路など会場の基盤インフラ工事のほか、民間企業や各国政府のパビリオンの設計が進められる。

総務省は昨年6月に発表した「ロードマップ」で、万博を6Gの「ショーケース」にするとの方針を表明しており、会場の通信インフラは6Gの展開を前提とした整備が進められる見通しだ。パビリオンについても近く民間企業・団体の出展者が決定し、設計作業が本格化する。パビリオン出展の海外政府に対する誘致は遅れが指摘されるが、出展が決まった国から設計作業が進められる。

13年開業予定のなにわ筋線をめぐっては、4年連続で予算が計上された。将来の大阪延伸が計画されている北陸新幹線を含む整備新幹線3区間の建設費は3年度と同じ803・7億円だった。空港関連では関西国際空港と大阪(伊丹)空港の航空保安施設の更新費が49億円計上された。

政府の予算案をめぐり関西経済連合会の松本正義会長は「大阪・関西万博の開催準備の本格化に対する予算が措置された。地元・関西としてもしっかりと準備を進めていく」とのコメントを発表。大阪商工会議所の尾崎裕会頭は「北陸新幹線や万博関連のインフラ整備、関空など、大阪・関西の成長に資する予算が確保されたことに安堵(あんど)している」と表明した。

りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「万博会場の建設が本格化すれば、関西に対する万博の経済効果が顕在化し始めるだろう」と指摘し、関西経済にとり恩恵があるとの見方を示した。(黒川信雄)


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)