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子供は要注意 首にブラインドのひも、死亡ケースも

窓にかけるブラインドやロールカーテンのひも部分が幼い子供の首に絡まり、意識不明となったり、死亡したりする事故が相次いでいる。大人の目が離れた短時間の間に起きるケースが目立ち、専門家は「子供の手が届かないように家具の配置を見直すなど、安全な環境を作ってほしい」と提案。年末年始を前に、自宅だけでなく、帰省先での対策も求めている。

昨年10月、自宅居間で、男児(3)の首がブラインドのひもに引っかかり、足が床から浮いているのを母親が見つけた。男児は搬送先の病院で死亡した。事故当時、男児は1人で遊んでおり、ブラインドのそばにはソファが置いてあった。ソファの上で飛び跳ねたり、背もたれに乗ったりした際にひもが絡まった可能性がある。

同12月には自宅寝室のベッドの上で、男児(1)の首にロールカーテンのひもが引っかかり、意識不明の状態になっているのを父親が発見。男児はその後回復し、後遺症は残らなかった。男児が手を伸ばせば、ベッドからひもまで簡単に届く高さだったという。

これら2件の事故は、日本小児科学会「こどもの生活環境改善委員会」が子供の事故事例などの予防策を検討、公表する「Injury Alert(傷害速報)」で紹介。さらに、消費者庁などが運用する「事故情報データバンク」にも今年4月、住宅で女児(3)の首がロールカーテンのひもに引っかかった状態で発見され、搬送先の病院で死亡した事故が報告されている。

約半年間で命に関わる事故だけでも3件に上るが、子供の事故防止に詳しい宮崎県立宮崎病院小児科の大平智子医師は「報告されていない事故もあると思う。実際にはもっと起きているのではないか」と推測する。

類似の事故は、国内外で後を絶たない。経済協力開発機構(OECD)の資料に基づく平成28年の消費者庁のまとめでは、8年以降、日本を含む15カ国で417件の事故を把握。うち死亡事故と判明しているものは269件に上った。

このうち国内では10件の事故を確認し、うち3件が死亡事故。かくれんぼをしていたときに事故が起きたケースもあったという。

同庁は事故を防ぐため、新たに購入する場合にはひものない製品や、一定以上の重さがかかるとつなぎ目部分が外れるなどの安全対策が施された製品を選ぶ▽ひもつきの製品を設置済みの場合は子供の手が届かないようにクリップなどでひもをまとめる▽周辺に椅子やベッドなどの家具がないか確認する-といった注意点を挙げる。

大平医師は「子供は首にひもが絡まると、自分ではなかなかほどけない。大人が近くにいても窒息していて声を出せず、気づかれることなく短時間で意識を失い、亡くなってしまう場合もある」と危険性を指摘する。

大平医師が懸念するのが、年末年始の帰省先での事故だ。「実家に普段子供がいない場合、安全対策が十分でない可能性がある。自宅はもちろん、帰省先でも家具の配置を見直すなど対策をしっかりと取ってほしい。洗濯物を干す、料理を作るといった大人の目が子供から離れる時間があったとしても、事故が起きない環境作りが必要だ」と強調した。


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