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パナ、パーム油採取後の廃材活用 メタンガス抑制急務 来年度に事業検証

パナソニックは、パーム油を採取し終えたアブラヤシの廃材を家具用の木質ボードとして再利用する事業を令和4年度から試験的に始める。アブラヤシは伐採後に放置され、腐敗時に温室効果の高いメタンガスが発生することが問題となっている。同社は廃材を資源化して活用する技術を開発。地球温暖化防止に貢献したい考えだ。

アブラヤシは東南アジアなどで栽培され、その果実から採れるパーム油は食品や洗剤などに幅広く使われている。主要産地のマレーシアでは、収穫期を過ぎた樹木が年間4500万トン程度、廃材になる。メタンは二酸化炭素の25倍の温室効果があるとされ、排出抑制が急務となっている。

アブラヤシの廃材は水分や不純物を多く含み、従来は木材としての活用が困難だった。パナソニックは特殊な洗浄処理で不純物を取り除き、圧縮成形する技術を開発。家具などに使うボードとして供給する体制を整えた。4年度は国内の家具メーカーなどに提供し、顧客の反応を見極める事業検証を実施。5年度中の本格的な事業化を目指す。建材などにも用途を広げ、海外市場にも売り込む考え。

同社の事業担当者は「環境訴求型の新しい木質ボードを世界中で利用してもらうことで、地球温暖化防止に役立ちたい」と語った。


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