--来年度に力を入れることは
「全国1000以上の拠点で、その街で生まれ育った営業職員がその土地でしっかり根差し、地域貢献で評価を受ける存在になることが弊社の勝ち残りの鍵となる。例えば、その地域でがん検診の受診率が低ければ、受けてもらえるよう支援する。個と地域資源を結び付け、絆を紡げるよう、地域貢献にはこだわっていきたい。その結果が顧客満足度を高め、会社の価値向上につながると思っている」
--そのために営業職員の処遇も見直す
「来年度から営業職員の名称を『MYリンクコーディネーター』へ変更し、新たに地域貢献活動を業務に加える。役割拡大に伴い、営業職に支払う給与を総額で令和元年度に比べて5%引き上げる。月単位で変動する比例報酬を改めて固定給に切り替える。職員の処遇を安定的にすることで、顧客本位のサービスが提供できるように見直す」
--新型コロナウイルス禍の影響により、対面主体の営業手法は変わっていくか
「人工知能(AI)やロボットの時代になればなるほど、最後は対面の力、共感する人間ならではの力が輝きを増す時代になる。今後サービスを拡大する中で、現在約3万7000人の営業職員を10年間で計4万人に増やす計画は変えない」
--デジタル化への対応は
「デジタル技術を使いこなせないと勝負の土俵にも上がれない。AIを活用し、保険金の請求手続きにかかる時間を平均20分から最短3分に短縮できるようにしていく」(西村利也、写真も)