影響力を発揮する方法を学べ
偉大な成果や功績は、自分ひとりで成し遂げられるものではありません。私たちは、何か有意義なことを成し遂げたいならば、周りに働きかけて自分のやることを応援してもらい、影響力を拡げる方法を見つける必要があります。
周りを巻き込んで自分の影響力を拡大する方法は学ぶことができます。有効な方法を学び、取り入れ、使いましょう。ここでは、シーリグ教授が紹介している効果的な方法をご紹介します。
- チームの成果を向上させる環境を整える(やる気を高める大胆な課題を与え、建設的な議論が活発に行われる文化・場を育てる。ワイズマン&マキューン「増幅型リーダー」)
- 思わずその輪に加わりたいと思うような「心に残る」物語を話す
- フレームを変えてインパクトの強い物語にする(チップ&ダン・ハース『アイデアの力』)
- 物語の骨組みなどのストーリーテリングの手法を取り入れてアイデアを伝える(「神話の力」など)
- 影響力の原則を活用して周りを動かす(ロバート・チャルディーニ『影響力の武器』)
- 自分の強みを強化してカリスマ性を高める(集中力+やさしさ+威厳。オリビア・フォックス・カバン『カリスマは誰でもなれる』)
この連載でも影響力を高める方法を色々とご紹介してきています。ぜひバックナンバーもご覧頂き、自分に合った方法を取り入れてみてください。
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インベンション・サイクル全体を改めて眺めてみますと、姿勢がブレない人には実行力があり、行動力のある人は発想力があることがわかります。
実行に必要な姿勢 / 発想を鍛える行動
1. 想像力 = どっぷり浸かる + ビジョンを描く
2. クリエイティビティ = やる気を高める + 実験を繰り返す
3. イノベーション = フォーカス + フレームを変える
4. 起業家精神 = 粘り強く続ける + 周りを巻き込む
実行力とは物事をやり遂げる能力であり、発想力とは型破りなアイデアを思いつく能力。どちらも必要な資質ですが、片方だけでは不十分です。実行力と発想力が揃って初めて、アイデアを実現することができるのです。
実行力と発想力を併せ持つ<両効き上司>として、インベンション・サイクルを回し続け、ポストコロナに向けて新たな価値を創造し、ご活躍ください!