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【新春インタビュー】元乃木坂46の高山一実さん「人のため なんでも屋に」

アイドルグループ「乃木坂46」の中心メンバーとして10年間に渡り活動し、昨年11月にグループを卒業した高山一実さん(27)。アイドル活動の傍ら、長編小説『トラペジウム』を出版するなど、多彩な活躍をしてきたこれまでの足跡や今年の目標を聞いた。

元乃木坂46の高山一実さん(鴨志田拓海撮影)
元乃木坂46の高山一実さん(鴨志田拓海撮影)

千葉県南房総市出身。高校3年生まで同市で過ごした。高校に進学する頃からアイドルに憧れ、オーディションをいくつか受けるも落選。高3の夏にはアイドルという夢を諦め、推薦入試での大学進学を目指したが「(アイドルを)やっぱり諦めきれない」という思いを抱えるように。そんなとき、乃木坂46のオーディションを見つけた。「記念受験みたいな気持ちで受けた」が合格し、乃木坂46メンバーとしての生活が始まった。高校卒業までは実家から高速バスで仕事に通った。午後10時過ぎに東京駅から最終のバスに乗り、帰宅は深夜。「眠くならない漢方とかを飲んで、頑張って学校に行ってました」と振り返る。

千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」を持つ、元乃木坂46の高山一実さん(鴨志田拓海撮影)
千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」を持つ、元乃木坂46の高山一実さん(鴨志田拓海撮影)

帰宅部だった高校時代は図書室で分厚い本を1度に5冊くらい借り、家で読んでいたという。「本オタクみたいになってしまった」と笑う。アイドルを目指す少女が主人公の著作、トラペジウムには、高山さんの〝哲学〟が詰まっている。

「(アイドルを)辞めるときってこういうことなんだろうなっていう3つの要素を登場人物に含めたんです。1人は恋愛がしたくなる。もう1人はお金のことを考えなくてよくなる。最後が、他の夢が見つかる。どれかが当てはまったら辞めるときかなって思ったんですけど、書いてから3年が経つと、私どれも一生当てはまらないなと思っちゃった。いつか辞めるんだったら今かなと思い、(卒業を)決めました」。

昨年9月に行われる予定だった卒業コンサートはコロナ禍で延期され、開催も不透明な状況に。自他ともに認める明るい性格だが、「アイドルになって一番やりたかったのが卒業ライブだったので、それが叶わないと思って。(コロナが)収まるめども立たない中で、悲しくなりました」と振り返る。「辛そうな人に、『大丈夫』って声をかけることはできても、本当に気持ちに寄り添うことは半年前には多分できなかった。今回の経験で優しくなれたかなと思います」と前向きだ。

今年の目標は「生活売ります」。三島由紀夫の小説『命売ります』から着想を得たという。「最後の夢がアイドルだったので、今年は『これをしてください』みたいに依頼をしてくれた人の役に立てるために生きようと思います。何かをやるんだったら、最善を尽くしたいので、自分の意見も含めていいリターンをできたら」と、〝なんでも屋〟になる覚悟だ。

南房総市の観光大使も務める高山さんがおすすめする観光スポットは、原岡海岸の桟橋。「夕焼けが有名ですが、昼間でも良ければ富士山が見えておすすめです」。道の駅で販売されているびわソフトも「昔から変わらない味」で大好きだという。「千葉県も3年前の台風被害などがあって大変な思いをした人が多いと思う。コロナも落ち着いて、明るいムードがこの先も続いてほしい」と地元にエールを送った。(長橋和之)

たかやま・かずみ 平成6年2月8日生まれ。中学校卒業まで10年間剣道を習い、安房地区(千葉県)の大会で優勝したことも。県立安房高校卒。高3だった23年、乃木坂46の1期生オーディションに合格。オーディションで歌ったのは山口百恵の「夢先案内人」。グループの中心メンバーとして在籍中に発売されたシングル28作品全てで選抜メンバーを務めた。30年に出版した長編小説「トラペジウム」は、累計発行部数25万部超のヒットに。昨年11月のコンサートでグループから卒業。その後もバラエティー番組などで活躍。南房総市の観光大使や「ちばアクアラインマラソン」のPR大使も務めた。愛称は「かずみん」。


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