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「自己投資」経営層・部長クラスは人脈づくりに注力、役職で“格差”くっきり

ビジネスパーソンとしての価値を高めるために時間とお金を費やす「自己投資」について、役職に就いている人ほど人脈づくりなどに取り組む傾向があることが分かった。転職や昇進で有利になる可能性があることから、資格取得や語学学習という形で自己投資に努めることを新年の目標に掲げる会社員も多そうだが、得られたものを生かせていると実感している人は13.0%にとどまっている。

役職が部長以上だと、自己投資で人脈づくりに注力している傾向がある(Getty Images)※画像はイメージです
役職が部長以上だと、自己投資で人脈づくりに注力している傾向がある(Getty Images)※画像はイメージです

市場調査会社のアスマークが行ったアンケートで、パートやアルバイトを除いた有職者のうち23.2%がビジネスに関する自己投資をしていると回答した。男女別で見ると男性が30.1%、女性が18.8%。さらに年代で分けると20代男性が37.6%で最も高く、年代が上がるごとに割合が漸減していた。

どんな自己投資をしているかを複数回答で聞いたところ「読書」と「資格取得」が約半数に上った。役職別では、部長クラスと経営層・役員クラスの40~50%が「外部セミナー・講習」「人脈づくり」に注力しており、課長クラスと係長・主任クラスを大きく上回っている。スキルアップの定番、「語学習得」は課長クラスと部長クラスでの人気が高かった。

自己投資をする理由を「個人のスキルアップのため(人的資本)」「金融の知識を身につけるため(金融資本)」「自分の人格や外見、人間関係を鍛えるため(社会資本)」から1つ選んでもらう質問では、人的資本が68.3%、金融資本が18.8%、社会資本が7.5%だった。回答者を年代、性別、役職のカテゴリーで分けても同じような傾向がみられたが、経営層・役員クラスのうち社会資本に注力していると答えた人は全体平均を10ポイントも上回る17.5%で、人間関係のつながりを広げることを目的とした意向が強いことが明らかになっている。

自己投資にかける1カ月あたりの平均費用は1万円未満が約半数を占めた。調査結果を経営層・役員クラスと部長クラスに絞ると、約7%が30万円以上を費やすと回答しており、大きな“格差”が見受けられた。部長クラス以上は5万円以上を費やす層も多くなることから「経済的な影響も関係していると推測される」(アスマーク)という。

また、自己投資で得たものを「大いに生かせている」としたのは13.0%にとどまり、「どちらかというと生かせている」が最多の46.6%、「どちらともいえない」が29.4%、「あまり生かせていない」が8.9%、「まったく生かせていない」が2.1%だった。

企業が従業員に、業務で必要になる技術や知識を学ぶ機会を提供する「リスキル」が近年のホットワードになっている。学習意欲の高まりが自己投資ブームを後押しするとも考えられるが、どういうことに取り組めば現在の仕事や今後のキャリアに生かせるかを熟考する必要がありそうだ。

調査は2021年11月30日から12月2日にかけて、全国の20~50代の男女を対象にインターネットで行われた。有効回答のサンプル数は800だった。


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