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上高地のサル、魚食し越冬 信大など研究班「特殊行動」

長野県松本市の上高地で、ニホンザルが魚類を食べて越冬することを発見した信州大などの研究チームは7日までに、魚を食べる様子を捉えた写真を公開した。研究チームによると、従来は冬の間、主に植物を食べ極力動かずに過ごすと考えられており、「写真は研究内容を裏付ける直接的な証拠だ」としている。

長野県松本市の上高地で撮影された、魚をくわえて歩くニホンザル=2019年1月(鈴木裕子さん提供)
長野県松本市の上高地で撮影された、魚をくわえて歩くニホンザル=2019年1月(鈴木裕子さん提供)

写真は2019年1月に上高地を訪れた北海道東神楽町の写真家後藤昌美さん(66)と、知人で埼玉県羽生市の会社員鈴木裕子さん(55)が撮影した。後藤さんによると、川沿いに数十匹の群れがおり、うち1匹が魚をくわえて近くで食べ始めた。「植物以外を食べる姿は珍しい」と、思わずシャッターを切った。

研究チームは17年から19年の冬にニホンザルのふんを採取。DNA解析でサケ科魚類などを日常的に食べていることを突き止め、21年11月に発表した。だが捕食の様子は撮影できておらず、報道で研究を知った後藤さんらが写真を提供した。

信州大理学部の東城幸治教授(50)は「上高地のような過酷な環境で生き抜く上で、魚食という特殊行動が獲得されたのではないか」と話した。


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