東京都は8日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1224人報告されたと発表した。昨年9月15日以来約4カ月ぶりに新規感染者が4桁となった。一方、緊急事態宣言に準じる「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が9日から適用される沖縄県では、1759人の感染が確認され、3日連続で過去最多を更新した。感染力が強いとされる新変異株「オミクロン株」の影響で全国的に感染が急拡大しており、流行「第6波」の様相がより鮮明となっている。
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国内の新規感染者は8480人に上った。8千人超えは昨年9月11日以来。
東京では1週間前の1日に確認された79人の約15倍となり、年明け以降の急拡大傾向が一層顕著に。重症者は4人。直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は502・1人で、前週比は835・4%。死者の報告はなかった。
沖縄の新規感染者は1日報告の52人から30倍超に拡大。1759人のうち903人が20代。病床使用率は36・0%、重症者用は28・3%で、いずれも7日より上昇した。県によると、在沖縄米軍でも最多となる302人の感染が判明した。
重点措置は沖縄に加え、広島、山口の両県でも9日から31日までの期間で適用される。米軍基地のある自治体や周辺でオミクロン株感染者の増加傾向が目立っており、山口で報告された新規感染者154人のうち77人は米軍岩国基地がある岩国市在住だった。
広島でも最多となる547人の感染が確認された。