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「ネットの悪評」で面接辞退者続々…企業の採用現場の悩みに解決策はあるのか

転職活動中に面接を辞退した経験がある人のうち、3割がインターネットで企業のネガティブなクチコミや噂に触れて辞退を決めていたことが分かった。採用担当者としては看過できない問題だが、クチコミサイトやネット掲示板に対応を求めること自体がさらなる悪評や憶測を呼んで逆効果になる懸念もあり、手詰まり感が漂う。専門家は、求人に限らずネットのクチコミを参考にする風潮が一般化しているので、悪い評判も受け止めて説明を尽くすことが大切だと話している。

一定数の転職志望者が、ネットのクチコミを理由に面接を辞退している(Getty Images)※画像はイメージです
一定数の転職志望者が、ネットのクチコミを理由に面接を辞退している(Getty Images)※画像はイメージです

8%が面接ドタキャン

求人情報を提供するエン・ジャパンが行ったアンケートによると、同社の転職情報サイトを利用する7206人のうち31%が面接を辞退したことがあった。同社執行役員の岡田康豊氏によれば、2019年2月に発表した調査結果と比較しても辞退率などに「大きな変化は生まれていない」という。

新型コロナウイルスの感染リスク軽減のため、20年から採用活動でオンライン面接が拡大し、会場に出向かなくても面接を受けられる機会が増えたが、辞退率減少の決め手にはならなかったようだ。また、20代から40代以上にかけて30~32%が面接を辞退したことがあるとしており、年代による差はほとんどみられなかった。

面接を辞退しようと決めたタイミングを聞くと「面接の連絡が来てから、面接日程が決まるまで」が43%(複数回答、以下同)が最も多く、「面接日程が決まってから、面接日の前日まで」が39%で続いた。面接の連絡が来る前に辞退した人は24%、面接の当日に辞退した人は8%だった。

“ドタキャン”は当然だが、優良な人材を採用したい企業には面接を辞退されること自体が痛手になる。しかし、状況を改善しようにも手詰まり感が漂っているのが実情だ。

同アンケートで辞退した理由を聞いたところ、社風や業務内容を調べ直して希望と異なると判断したとの回答が46%、優先度が高い別の企業から内定をもらうなど、複数の選考が進んでいたことを理由に挙げたのが31%だった。こうした事情は、自分に合った職場を求める転職希望者の立場を考えれば、ある程度は仕方がないことだろう。

だが「ネット上で良くない評判や噂を知ったため」との回答が31%もあったことは企業側にとって頭が痛いところだ。「企業のクチコミを改めて確認していると、元社員からのクチコミで人間関係が悪そうな印象を受け、またサービス残業もあると書かれていたため辞退した」(25歳女性)、「企業で働く人のクチコミを見て、あまり良いことが書いておらず不安になり辞退した」(33歳女性)などの声が回答者から上がっている。


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