岸田文雄首相は13日、官邸で日本学術会議の梶田隆章会長と初めて面会した。梶田氏は会員候補6人の任命拒否の解決を要請したが、首相は記者団に、菅義偉前首相が最終判断したとして「一連の手続きは終了したものと承知している。もう結論は出ている」と語った。一方で「今後、建設的な対話を重ねていくことは重要だ」と指摘した。
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拒否された6人を新たに任命する考えがあるか問われ「仮定の問題だ。何か申し上げるのは控える」としたが、今後の対応について松野博一官房長官を中心に検討させる意向を示した。
梶田氏は「少なくとも、官房長官に検討していただけるということで、前向きに捉えたい」と記者団に述べた。
松野氏は記者会見で、任命問題に関する学術会議との対話を担当するよう首相から指示があったと説明。「具体的にどのようなやりとりをしていくかは、これから検討する」と述べた。