• 日経平均27001.52262.49
  • ドル円127.88127.91

やる気はあるのに不完全燃焼 「もっと仕事・もっと会社」産業医も驚く”コロナ禍新入社員の悩み”

PRESIDENT Online

現代の日本の新入社員はその多くが、生理的欲求と安全の欲求は満たされています。しかし、人が健やかに日々を暮らしていくためには、このような物質的満足だけあればいいのではありません。その上の階層の社会的欲求のように、家族や組織など、何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという欲求が満たされる必要があります。

写真=iStock.com/west
写真=iStock.com/west

新社会人生活が始まり、大学やアルバイトの仲間たちと疎遠になった新入社員たちが、所属感や安心を職場に求めることは自然なことです。

話し相手がいない、自分を受け入れてくれているかわからないような生活では、たとえそれが一流企業だとしても寂しい思いはなくなりません。

対処法は「たくさん褒めること」

では、このような新入社員にはどのように対処したらいいのでしょうか。

それは、たくさん褒めることです。

実際に結果がでたときは、そこをしっかり具体的に褒めてあげましょう。褒めるときは、恥ずかしがらずに、他人の前でも褒めましょう。褒められて承認欲求が満たされた人は、物事をポジティブに考え行動することができるようになります。そして、自発的に動き、もっと仕事に邁進するようになります。

本来であれば、仕事の成果やうまくできたことを褒めたいですが、新人であるがゆえに結果が出ない場合は、まずは、仕事に対する前向きな姿勢、やる気のある部分を褒めましょう。褒められた人は嬉しく感じ、自尊心が満たされます。承認欲求が満たされます。自己肯定感が上がり、他人と自分を比べることに固執しなくなります。

褒めるところがなければ「ありがとう」を伝える

褒められて本人が自主性を発揮し、自己の成長を自覚できるようになれば、おのずと仕事にやりがいを感じるようになります。そうすれば、仕事や会社がもっともっと好きになります。

このような話をすると、「褒めるところがない新人はどうするのか?」と、聞かれます。その時は、その社員の姿勢、気持ち、やろうとしている部分を見つけ、そこに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。そうすれば、その新人社員にとって、会社は自分がいてもいい場所だという感覚が得られます。

コロナ禍であることだけでなく、AIの発展、デジタルトランスフォーメーション等々、いろいろな意味で今は大変革期です。産業医仲間ではよく、「職場環境とは上司である」(職場環境ストレスの良しあしは全て上司による)と言います。

ぜひ、先輩社員の方々が、コロナ禍新入社員の特性を捉え、上手に育てていただければと思います。そうすればきっと、数年後には立派な先輩社員になってもらえるのではないでしょうか。(医師 武神 健之)(PRESIDENT Online)

武神 健之(たけがみ・けんじ) 医師 医学博士、日本医師会認定産業医。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。ドイツ銀行グループ、BNPパリバ、ムーディーズ、ソシエテジェネラル、アウディジャパン、BMWジャパン、テンプル大学日本校、アプラス、アドビージャパン、Wework Japanといった大手外資系企業を中心に、年間1000件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を実施。働く人の「こころとからだ」の健康管理を手伝う。2014年6月には、一般社団法人日本ストレスチェック協会を設立し、「不安とストレスに上手に対処するための技術」、「落ち込まないための手法」などを説いている。著書に、『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書』や『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣』『外資系エリート1万人をみてきた産業医が教える メンタルが強い人の習慣』などがある。



Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)