投身自殺、AI活用し阻止 韓国、行動パターンを感知

    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋。監視カメラが設置されている=13日(共同)
    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋。監視カメラが設置されている=13日(共同)

    世界でも自殺率が高い韓国で、橋からの投身自殺を防ぐための人工知能(AI)を活用した新システムが導入されている。監視カメラで自殺者に特有の行動パターンが感知されると警報が鳴り、消防などが出動する仕組みで、早期救助に役立っている。

    ソウル中心部を流れる漢江にかかる橋からの投身自殺は長年、社会問題となってきた。ソウル市の消防当局は数年前から特に自殺者の多い橋にシステムを導入し、現在は九つの橋で運用されている。今年も増設予定だ。

    AIを活用した自殺防止の新システムを説明する水難救助隊員の趙載珍氏=2021年12月、ソウル(共同)
    AIを活用した自殺防止の新システムを説明する水難救助隊員の趙載珍氏=2021年12月、ソウル(共同)

    システムは、大量のデータから傾向をつかむAIの「ディープラーニング(深層学習)」の技術を活用。橋の上を徘徊したり、ずっと立ち止まったりしている人を感知する。取材中にも、複数の橋のカメラ映像を映し出すスクリーン上で特定の人物がクローズアップされ、アラームが鳴った。(共同)

    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋を渡る市民=13日(共同)
    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋を渡る市民=13日(共同)
    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋を行き交う市民=13日(共同)
    ソウル市内を流れる漢江に架かる橋を行き交う市民=13日(共同)
    AIを活用した自殺防止の新システムを説明する水難救助隊員の趙載珍氏=2021年12月、ソウル(共同)
    AIを活用した自殺防止の新システムを説明する水難救助隊員の趙載珍氏=2021年12月、ソウル(共同)

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