専門店の趣味が高じて…モンベルのキャンプギアとジムニーが精密フィギュアに

    空前のキャンプブームに湧く昨今、「仕事中もキャンプのことが頭から離れない」という人も少なくないのではないだろうか。そんなキャンプ好きに朗報だ。キャンパーに人気のモンベルのテントやギア、そしてソロキャンパーの“相棒”といわれるスズキの「ジムニーXC」が、43分の1スケールのフィギュアとなって登場した。製造・販売するのはミニチュアカー専門の通販ショップ「ヒコセブン」(横浜市)。代表取締役の原島行雄さんは登山や釣りを楽しむアウトドアマンで、「ミニバンや四駆のミニカーにキャンプセットを一緒に飾って臨場感を出したかった」と、自らの趣味が高じた商品化だと話している。

    自宅の机がキャンプ場に?(ヒコセブン提供)
    自宅の机がキャンプ場に?(ヒコセブン提供)

    「情景をリアルに再現したい」

    モンベルのロングセラーモデルである「ムーンライトテント」にタープ、焚き火台、チェアなどのファニチャー、そして傍にはジムニーXCという、ソロキャンパーにとってはおなじみともいえる組み合わせ。ソロキャンプを趣味とする人にとっては、この情景を見ただけでまるでキャンプ場に来ているようなワクワク感がこみあげてくるのではないだろうか。

    このフィギュアの製作を手掛けた「ヒコセブン」は、コレクターから人気の高い43分の1スケールの精巧なミニカーを扱う専門店で、人気のスポーツカーをはじめ、警察車両や戦車のミニカーブランドを手掛けていることでも知られる。しかし車両以外のミニチュアを手掛けるのは実は今回が初めて。「当初はキャンプを想起させる飾りなら架空のテントでも良いかと思った」(原島さん)が、自身もキャンプ愛好家として「情景をリアルに再現したい」とのこだわりから、原島さん自らミニチュアの見本を持参し、モンベルに掛け合った。

    数あるアウトドアブランドの中からモンベルを選んだ理由は、1社でキャンプグッズが揃うメーカーであることと、原島さん自身がモンベルのユーザーだったからだ。実際にミニチュアになった「ムーンライトテント」は原島さん愛用の私物がモデルとなっているという。制作にあたっては実際に設営したギアを3Dスキャンし、可能な限りリアルに再現。テントやタープのシワに至る細部にまでこだわったフィギュアを完成させた。「モンベルはアウトドアを始めた人なら誰もが知っているブランド。目にした多くの人に親近感や再現性を感じてもらえるのでは」と話す。

    一方のジムニーXCについても「モンベルのテントと並べるとしっくり来るんですよ」と、その出来栄えに原島さんも満足気な様子。43分の1スケールのミニカーとしては同モデルが国内初で、今回限りの限定モデルだという。

    自宅の机や棚の上に飾り、仕事の息抜きに眺めてキャンプの雰囲気を味わったり、屋外に持ち出し、本物の風景をバックにして写真撮影を楽しむなど、様々な楽しみ方を提案する原島さん。「コロナ禍で外に行きたくても行けないとき、サンプルで自宅にいながらキャンプの気分を味わってもらえたら」と話している。

    いずれも予約受付中で発売は2~3月を予定。ジムニーCXのミニチュアは色によって300~500台の数量限定で、なくなり次第販売終了となる。


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