北海道で新規感染者急増 鈴木知事「速やかに対策」

    道内の感染状況を説明する鈴木直道知事=午後5時35分、北海道庁(坂本隆浩撮影)
    道内の感染状況を説明する鈴木直道知事=午後5時35分、北海道庁(坂本隆浩撮影)

    北海道の鈴木直道知事は14日、道内で新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、医療機関の病床使用率20%超が確実となった場合、コロナ分類レベルを「2」に引き上げ、蔓延(まんえん)防止等重点措置の要請を含めた対策を速やかに講じるとの考えを示した。また、感染力の強いオミクロン株への置き換わりが進んでいることから、道内経済団体を通じて中小企業に事業継続計画(BCP)の策定などを要請。冬休み明けの学校での感染防止対策も徹底するよう呼びかけた。

    北海道の新規感染者数は8日以降100人台が続き、13日が328人、14日には467人と急増している。13日時点の全道の10万人あたり新規感染者数は20・9人、10万人あたり療養者数は22・4人で「いずれもレベル2を超える状況」(鈴木知事)となっている。

    鈴木知事は、オミクロン株への置き換わりが進んでいることを踏まえ、「医療機関の協力で確保病床を2065床に増やした。現在の病床使用率は10・8%と直ちに逼迫(ひっぱく)する状況ではないが、新規感染者数の増加で医療負荷が急速に高まる恐れがある」などと述べ、道民に感染防止対策の徹底を改めて要請。自宅療養者の支援とともに、経口治療薬の供給など医療の体制強化を進める考えも示した。


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