新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振るっているフランスで13日、学校で感染者が出た場合の対応規則が次々と変更され混乱を招いていると各地の教員らが政府に抗議し、大規模ストライキとデモを行った。国民教育省によるとスト参加率は幼稚園から高校までの教員の約30%。労組は約60~70%に上ったとしている。
地元メディアが伝えた内務省の集計によると、全国で計約7万8千人がデモに集まった。教員を支持する保護者らも加わり「もううんざりだ」と声を上げ、現場との意思疎通を欠いているとして、ブランケール国民教育相の辞任も求めた。
マクロン大統領の再選が懸かる選挙を4月に控え、政府は直ちに火消しを図り、カステックス首相らが労組の代表と面会。ブランケール氏は終了後、労組の要求を受けて高性能マスク500万枚の配布や病欠を補う教員の追加雇用などを約束したと明らかにした。(共同)