「これで終わりじゃない」金融庁に緊張感 システム障害収束のめど立たず

    金融庁は17日、みずほフィナンシャルグループ(FG)から業務改善計画の提出を受けたが、再発防止策の徹底に向け今後も監視を続ける構え。昨年11月に出した2度目の業務改善命令後もシステム障害が起き、収束のめどが立たないためだ。みずほが再び大規模な障害を起こせば金融庁も監督責任を問われかねず、緊張感すらただよっている。

    金融庁の入る中央合同庁舎=東京都千代田区
    金融庁の入る中央合同庁舎=東京都千代田区

    「これで終わりじゃなくて、しっかりフォローしないといけない」。業務改善計画の提出を受けた同庁幹部は厳しい表情を見せる。

    一連のシステム障害を踏まえ、金融庁は昨年9月と11月に2度にわたる業務改善命令を発出したが、みずほ銀行では昨年末と今月11日にも新たなシステム障害が発生した。鈴木俊一金融担当相は「銀行は社会の重要なインフラであり、システム障害の発生は極めて遺憾なこと」だと批判する。

    一方、システム障害の長期化を受け、今後は再発防止を監督してきた金融庁の対応にも批判の矛先が向く恐れがある。別の幹部は、一義的にはみずほ側の問題だと指摘しつつ、「いつまでも(障害が)収まらないと、金融庁にも厳しい視線が注がれかねない」と警戒感を隠さない。(永田岳彦)

    >みずほ、業務改善計画を金融庁に提出 トップ人事も正式決定


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