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コロナ禍で飛べない…苦境に立たされても「CAでよかった」と実感した瞬間とは?

「インタビューの候補日をフィックスしてハイヤリングマネージャー(採用責任者)にエスカレーションして(伝えて)!」

指示もこんな感じなので、人事業務に携わった経験のない私の頭の中は「??」でいっぱいです。

ITリテラシー不足とPCスキルの低さから、期待されるタスクを時間内にこなせず、仕事が進まない焦りと自分への失望感から悔しくて涙が溢れたこともありました。そこにはCAとしては14年のキャリアがあっても、オフィスでは新卒以下という現実があったのです。

副業が気づかせてくれたCAとしての成長

一方でCAの経験が役立ったこともあります。働きやすい職場環境を提供するためには社員の声によく耳を傾ける必要がありますが、CAの仕事で身についていた、察する力、ヒアリング力が役立ちました。

また、人当たりが良く心配りが得意なCAにとって、相手の心象を損ねず上手にコミュニケーションを取ることは難しいことではありません。例えば、メールを送るにしても要件だけだと冷たく感じられがちですが、相手を配慮した一言を付け加えることで円滑にコミュニケーションを取ることができ、仕事がしやすくなります。

PCなどのハードスキルは勉強すれば身につきますが、人間力やコミュニケーション能力といったソフトスキルは勉強したからといって身につくものではありません。ルーティンだと思っていた機内での業務も、経験や知識として自分のなかにしっかりと蓄積されていたことに気づきました。

空飛ぶCAのパラレルキャリア

オフィスワークを続けて1年が過ぎましたが、世界中のたくさんの人たちと出会い、様々な価値観に触れることができるCAの仕事はやはり魅力的だと感じます。また、今の時代、PC一つあれば世界中どこからでも仕事ができます。2つ以上の仕事をかけ持つことが可能なのです。

CA以外にも仕事を持ち、自身のスキルアップや視野を拡大させる。そして、そこで得た知識と経験を本業で活かす…「パラレルキャリア」という働き方は、私自身がコロナ禍だからこそ見つけられた新しい働き方です。

最近は機内でも、クルーのあいだで「CA以外に何かしているの?」という会話をよく耳にするようになりました。今後はさらに、様々な能力を活かした空飛ぶパラレルキャリアの現役CAに、機内で出会う機会が増えるかもしれません。

山﨑真由美(やまざき・まゆみ)

国内金融機関での勤務経験、アメリカ・テキサス州での留学を経て2007年に欧州系航空会社に入社。乗務歴は14年。趣味は旅行・料理・温泉巡り・ワイナリー巡り。

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。アーカイブはこちら


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