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南太平洋のトンガで起きた海底火山の大規模噴火と津波について国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の太平洋地域の責任者はメディアに対し、トンガの人口約10万7千人のうち最大8万人が影響を受けた可能性があると話した。
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ニュージーランド軍は18日、海底火山から北東に約65キロ離れたノムカ島の上空から17日に撮影した写真を公開した。家屋や樹木が火山灰によって茶色くくすんでいる。家屋の損壊状況は写真でははっきりしない。
国連人道問題調整室(OCHA)の情報では、首都北方のハアパイ諸島と連絡が取れなくなっている。海抜の低い2島の被害が懸念されている。
支援受け入れ難航、新型コロナ流入警戒も
南太平洋のトンガに対する海外からの支援物資や人員の受け入れが難航している。火山灰で上空の視界が悪く、滑走路の清掃にも時間がかかっている。さらにトンガは事実上の国境封鎖で新型コロナウイルスの感染者をほぼゼロに抑え込んでおり、ウイルスの流入を警戒しているようだ。
オーストラリアとニュージーランドの政府は17日朝までに軍用輸送機で救援物資を運ぶ準備を整えたが、出発できない状態が続く。
ニュージーランド軍は17日夕「(被害状況を把握するための)偵察飛行を除いて、トンガから追加支援の正式な要請を受けていない」と発表、困惑ぶりをうかがわせた。(共同)