20日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は一進一退の展開となった。前日に大幅下落となった反動から、割安感の出た銘柄を中心に買い注文が入った。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めに伴う長期金利上昇への警戒感も根強く、方向感は定まらなかった。
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午前11時現在は前日終値比41円58銭高の2万7508円81銭。東証株価指数(TOPIX)は4・91ポイント高の1924・63。
朝方は幅広い業種で値上がりし、平均株価の上げ幅は一時200円を超えた。取引時間中に中国人民銀行(中央銀行)が事実上の政策金利の引き下げを発表した。中国政府が景気を下支えする姿勢が好感され、相場の支えとなった。
一方、米長期金利は今後上昇するとの見方が強く、半導体などハイテク関連銘柄の割高感が意識された売りが出て、平均株価が下落に転じる場面があった。日本国内の新型コロナウイルス感染者の急増も悪材料となっている。