パレスチナ人住宅を警察が破壊 東エルサレム、抗議デモも

    住民らを拘束する留置場前で解放を呼び掛けるデモ=19日、エルサレム(共同)
    住民らを拘束する留置場前で解放を呼び掛けるデモ=19日、エルサレム(共同)

    イスラエルが占領する東エルサレムのシェイク・ジャラ地区で19日未明、イスラエル警察がパレスチナ人住宅を破壊して強制的に立ち退かせ、抗議する住民ら18人を拘束した。同日夜にはエルサレム市長宅周辺などで抗議デモが発生し、イスラエル紙ハーレツによると、警察は5人を拘束した。

    エルサレム市と警察は「土地の明け渡しは学校を建設するためで、裁判所の許可を得ている」との声明を発表。一方、シェイク・ジャラでは、ほかのパレスチナ人住宅に対しても、ユダヤ人入植団体が立ち退きを求めて圧力を強めており、人権団体などは、学校建設を理由にした市による今回の土地接収も占領政策の一環だと非難している。

    シェイク・ジャラの立ち退き問題をめぐっては昨年5月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが反発し、ロケット弾を発射。イスラエル軍が報復空爆を開始し、約250人が死亡する大規模戦闘につながった。(共同)


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