森ビルはビルの揺れ方をセンサーで計測し、耐震性能をランキングするシステムを開発した。地震発生時のデータを蓄積して他のビルと比較する。安全性を相対評価し、適切な震災対策につなげてもらうとしている。まず森ビルが所有する建物や、長野県茅野市の小中学校などで運用し、来年1月から一般向けに販売する。年間1000棟のシステム設置を目指す。
センサーは屋上と1階、地盤部分に計3個置き、各ビルを毎年格付けする。センサーは高さ約17センチ、縦横約15センチの無線式で、乾電池で作動する。耐用年数を経過していても一定の性能を満たしていると分かれば、解体せず継続利用できるとも説明している。
全国のビル所有者や企業などにシステムを一定期間、定額で利用できる「サブスクリプション」で提供することも検討中という。