LINE証券は26日、自分の運用成績を公開して他の投資家と競いあうこともできる「マイページ公開機能」のベータ版の提供を始めたと発表した。国内では珍しい取り組みだという。LINE証券の利用者には資産運用を学びたいとの意向が強いことを踏まえ、自分以外の投資家の運用状況をみることで実践的な投資のノウハウを得ることができるようにする。
マイページ公開機能は、自分の保有している株式や投資信託、現金などの比率のほか、株式や投資信託の銘柄も公開することができる。さらに今年に入ってからの資産額の増減率(パフォーマンス)なども公表。28日からはマイページを公開している投資家の間での増減率ランキングも表示される。LINE証券は「海外には例があるが、国内では珍しい取り組みだ」と説明している。一方、株式や投資信託の保有数量や評価額は公開しない。
LINE証券が利用者に口座開設の目的を尋ねたアンケート調査では、「余裕資金を増やす」との回答が66%あったほか、「資産運用を実践的に学びたい」との回答も46%あった。利用者同士がマイページを公開しあうことで、どういった投資先の配分であれば収益が上がりやすいかといった参考情報を得ることができる。
今回のサービスは利用者に順次、提供を始めており、利用可能になれば、公式アカウントから連絡がくるという。今後は、取引履歴をリアルタイムで公開する機能も追加する予定。マイページを公開している利用者同士で誰がどの銘柄を売り買いしたかが分かる仕組みで、LINE証券は「より実践的な投資を学ぶことができる」としている。