店舗は、柏倉さんが行きつけの和服・和装小物販売店「和gen(わげん)」(同市中央区古町)の中に置かせてもらっている。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/NGWWEZ2NXJON5LVCKE37EVGFPA.jpg)
「犬や猫が動きやすい着物にするにはどうすればいいかを和genの和裁士と一緒に試行錯誤し、やっと商品として販売できるところまできました。もちろんこれからも、お客さまの声を聞きながら改良を続けていきます」(柏倉さん)
客の反応について、和gen店主の佐藤圭三さん(57)は「うちの店のお客さんでペットを飼われている方からの反応がとてもいい。また、うちの店の前が犬の散歩コースになっているせいか、問い合わせも結構いただいています」と説明。感触は良さそうだ。
着物で生活を豊かに
注文は、和bienの公式ホームページのほか、和genの店舗でも受け付けている。
着物・帯の価格は犬用、猫用とも亀田縞が4万6400円から、小千谷縮が7万3400円からとなっている。このほか、自宅のタンスで眠っている着物・帯を持ち込めば、犬や猫用の着物・帯にリメークしてくれる。こちらの料金は3万9千円から。年内はモニター価格として10%引きで提供するという。
また、今秋には、地元の湊稲荷神社(同市中央区)と提携し、犬、猫の「七五三お参りセット」も販売。レンタル晴れ着、同神社のお守り付き千歳あめと祈禱(きとう)、カメラマンによる記念撮影がセットになっている。
柏倉さんは「日本の伝統文化である着物を通じ、家族同様の犬や猫との絆を強め、豊かな生活を送ってもらいたい」と話している。(本田賢一)