米電気自動車(EV)大手テスラが26日発表した2021年12月期決算は、最終利益が前期の約7・7倍となる55億1900万ドル(約6300億円)だった。世界的な環境規制強化を背景にEVの販売が好調だった。供給網の混乱による半導体不足も代替品を確保してしのいだ。
初の年間黒字を達成した20年から大幅な成長を遂げ、テスラは声明で「もはやEVの可能性や収益性を疑う余地はないはずだ」と強調した。
世界販売は87・3%増の93万6222台。量販車「モデル3」が牽引(けんいん)役となった。主要自動車メーカーの仲間入りの目安とされる100万台に近づいた。米ゼネラル・モーターズ(GM)などの旧来の自動車大手が半導体不足による在庫不足で苦戦する中、生産車種や台数が相対的に少なかったことも奏功した。(共同)