• 日経平均26402.84-508.36
  • ドル円127.44127.47

DAZN値上げで携帯会社に波紋 au攻勢「勝ち組」プラン、ドコモは静観

スポーツ中継などをオンライン配信する「DAZN(ダゾーン)」の値上げが大手携帯電話の利用者をざわつかせている。KDDI(au)はDAZNの値上げ発表後の26日、本家のDAZNよりも安い価格でDAZNのコンテンツを視聴できるプランを発表。一方、以前からDAZNコンテンツを提供していたNTTドコモは価格を据え置く可能性があり、auの攻勢の厳しさが目立つかたちだ。ただ、ドコモのDAZNサービスは携帯電話回線とは別に契約できる使い勝手の良さもあり、スポーツファンにとっては悩ましい状況だ。

動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」のロゴ
動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」のロゴ

携帯大手のKDDIは26日、契約者が月額1100円(税込み、以下同)の追加料金を支払うことでDAZNのサービスを利用できるauの料金プラン「使い放題MAX 5G/4G DAZNパック」を発表した。DAZNは25日に、来月22日から月額料金を1925円から3000円に値上げすると公表しており、KDDIの価格設定はDAZNの値上げ前の水準をも下回る格安料金だ。

auの広報担当者は「2月にはJリーグが、3月にはプロ野球が開幕する。今年はサッカーワールドカップの予選もある。数時間にわたって試合を観戦するスタイルと高速データ通信の使い放題プランは相性が良い」とユーザー増に期待感を示した。

一方、ドコモが提供する「DAZN for docomo」の月額料金は、DAZNの値上げ前と同じ1925円。ただし2020年10月の料金改定より前から利用していたユーザーには、それ以前の料金である月額1078円が適用されている。

DAZNの値上げが報じられた25日、SNSなどでは「(1078円で)以前からドコモで契約している自分は勝ち組だ」などの声も上がった。しかしKDDIの新プランはこの「勝ち組」に肩を並べる内容。ドコモと1925円で契約してる利用者からすれば、auへの乗り換えで勝ち組に加わることができる水準ともいえる。

ドコモの広報担当者は26日、DAZNの値上げやKDDIの新プランへの対応について「決まっていることはない」と話した。DAZN側は値上げを告知する公式サイトのページにおいて、DAZN for docomoの利用者を「本お知らせの対象外」としており、価格が据え置かれるとみられる。今後はauの新料金プランへの対応を迫られる可能性もある。

攻勢をかけるauはキャンペーン戦略も仕掛けている。本家のDAZNは値上げに合わせて1カ月間の無料体験期間も廃止される予定だが、auは新プランとは別に3カ月間の無料体験キャンペーンと、4カ月目以降は標準料金から110円値引きされる特典の提供を継続する。

対するドコモにも初回申込みから31日間は無料で利用できる仕組みがあるが、今後も提供するかは未定だ。ただ、ドコモの広報担当者は「月額料金が1078円だった期間はドコモの回線とセットで提供していたが、標準料金にしてからは回線契約がなくても、無料で作成できる『dアカウント』があればDAZN for docomoに申し込めるようになっている」と小回りの良さをアピール。DAZN本家の値上げに直面するユーザーが携帯電話契約を変更しなくても使えるサービスとしての存在感を発揮する狙いのようだ。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)